野菜や果物をたくさん摂取できることで今スムージーが人気です。
「疲れやすい」「肌が荒れる」など、健康や美容に多くの悩みを持っている女性は多いかと思いますが、そういった女性の中にはスムージーを試してみたいと思っている方もいらっしゃると思います。
しかし改めて考えてみると、スムージーと野菜ジュースって何が違うののでしょうか?
スムージーも野菜ジュースも野菜や果物をしぼって作った飲み物だということはなんとなくわかると思うのですが、明確にその違いを理解している人は少ないのではないでしょうか。
ここではスムージーと野菜ジュースの定義はそれぞれの違いについてお伝えしたいと思います。
スムージーの特徴
スムージーは野菜や果物をミキサーなどですりつぶした飲み物。
果肉や繊維まで全部含まれるのでジュースに比べてドロっとしていますよね。
以前は冷凍した野菜や果物を使うのが主流でしたが、現在ではいろんな方法やレシピが開発され時代の変化と共に生の野菜を使うのが主流となっています。
スムージーを作る時には水を加えますが、これはスムージーが材料を全てすり潰して入れるため、皮や種などに含まれる繊維質が多く含まれてしまうことでドロっしすぎて飲みにくくなるのを防ぎ、飲みやすくするためです。
また、スムージを作る時は、パワーの強いミキサーを使う必要があります。
野菜や果物を全てすり潰すので、普通のミキサーでは種や皮が残って口当たりが悪くなってしまうのです。
自宅でスムージーを作りたいと思ってる方はパワーの強いミキサーを選ぶようにしましょう。
スムージーという名前の由来
スムージーという呼び方はなめらかでスムーズな食感に由来していると言われています。
スムージーを作る時は野菜や果物だけでなく、牛乳やヨーグルト、ハチミツなどを甘味を加えるために入れたりしますが、それによりなめらかで飲みやすくなるのがスムージーの特徴です。
実は古いスムージの歴史
スムージーはわりと最近出来たものというイメージがあるかと思いますが、実はその歴史はかなり古いんです。
スムージーが生まれたのは1920年代のアメリカ。100年も前になります。当時アメリカの西海岸にあった健康食品のお店で作られたのが最初だと言われています。また、当時は電化製品を売る方法として主流だったのが店頭での実演販売たったのですが、その時に作られていたのがスムージだったのです。手間のかかるスムージーを自宅で簡単に作ることが出来るということで、ミキサーは大ヒット。
スムージーその大きな立役者だったのです。
ただ当時は今のような健康ブームでもなかったので、健康飲料として飲むというよりシェイクのように甘くして飲むことが多かったようです。
その後近年になってからアメリカの主婦が野菜をたくさん使ったグリーンスムージーを考案したところ、野菜不足解消になり、美容にも役立つということで大人気になりました。
日本でスムージーという言葉が一般的になったのは2010年頃からで、有名タレントやモデルさんの間で話題になったのをきっかけに大きく広がっていきました。
野菜ジュースの特徴
JAS(日本農林規格)の果物飲料品質表示基準によると、ジュースは1種類の果物をしぼって裏ごしし、種や皮を除いた果汁またはそれに砂糖などを加えたものをジュースと定義しています。
つまり野菜ジュースは、スムージーと異なり種や皮を使用しません。
主に果肉だけを使って果汁を絞り出して作るのがジュースということになります。
スムージーでは作る時に水を加えますが、ジュースではすでに十分な水分が含まれるため水を加える必要がないのも二つの大きな違いと言えます。
スムージーのメリット
食物繊維が豊富に摂れる
野菜や果物には多くの食物繊維が含まれているのですが、その中でも特に豊富に食物繊維を含むのは種や皮の部分です。
果肉しか使わないジュースに比べ、スムージーでは種や皮まで全部使うので、野菜や果物が持つ食物繊維を余すことなく摂ることが出来るのです。
野菜不足になるとどうなる?体に現れる症状と野菜不足解消法でも書いているように、40年ほど前まで食物繊維は役に立たない栄養素だとされてきましたが、現在では腸内環境を整え有害物質の吸収を抑えたり、血圧の上昇を抑えたり、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果のあることがわかっており、大変重要な栄養成分の1つとされています。
栄養素を無駄なく摂取出来る
野菜や果物の中には種や皮や芯の部分などの硬い部分に多くの栄養素を持っているものが少なくありません。
ジュースの場合、種や皮など口当たりの悪くなる部分は使わず捨ててしまうので、そのぶん豊富に含まれる栄養素を取り込むことが出来ません。
しかしスムージーであれば種や皮も含めてすべてを使うためすべての栄養素を余すことなく摂取することが出来るのです。
苦手な野菜も摂りやすい
子供~大人まで野菜が苦手という人は多いですよね。
そんな人にスムージーはピッタリです。苦手な野菜が入ってても果物やその他にハチミツ等の甘味を加えて飲みやすくすることが出来るので、そのまま食べるよりはるかに摂取しやすくなります。
特に野菜が苦手な子供にはスムージーは大変有効です。
うちの子もそうなんですけど、子供ってどうしても見た目だけで野菜に拒否反応示すことが多いんですよね。
でもスムージーなら完全に液体になってるし、少し甘味を加えてあげれば飲みやすくなるので、子供が野菜嫌いで悩んでいるお母さんにとってもすごく助けになると思います。
スムージーと野菜ジュースの違いまとめ
・野菜ジュースは材料の一部しか使わないがスムージは材料全てを使う。
・摂取できる栄養の量が違う。スムージーの方がはるかに多い。
・野菜ジュースはフルーツ、にんじん、トマトを使うことが多いが、スムージーは生の葉野菜を使う。
こうしてみてみると、野菜ジュースよりもスムージーの方が優位性がありそうですね。
スムージーと野菜ジュースの違いが、少しはわかってもらえたんじゃないかなと思いますが、もしいま野菜ジュースを飲んでいるという方、ぜひスムージーに変えてみては如何ですか?